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やまと幼稚園
〒984-0042
宮城県仙台市若林区
大和町3丁目15番28号
TEL:022-235-3209
FAX:022-235-3213

保育・預り保育
未就園児保育
登降園用送迎バスあります
※園内見学随時受け付けております。
お気軽にご来園ください。


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あのねの時間について

あのねの時間って??

みんなはどんなことを考えているのかな?

「あのねの時間」は、みんながどんなことを考えているのか、お話することをします。
同じものを見ても、みんな同じようにみえるかな?
ボールは丸いけど、大きさはみんな同じ感覚かな?
サッカーボールは、大きい?小さい?
大きいと思うお友達は、どうして大きいと思ったのかな?
小さいと思うお友達は、どうして小さいと思ったのかな?

同じものをみても、考えることはみんな同じ、ではないかもしれないね。

みんなのお話を聴いてみよう(^^♪

みんな、どんなことを考えているのかな?

同じものをみても、違うことを考えているなら、
いつもみんなはどんなことを考えているんだろう。

みんなのお話を聴きながら、自分のお話もしてみよう。

そうすれば、みんなの”ちがい”がたくさんみえてくるかもしれないね。

ちがうことがわかると、みんなことをもっと知れるようになるね。

みんなとたくさんお話してみよう。

こたえはひとつじゃない

たくさんのお友達のお話を聴くと、
いろんな考え方があることがわかるね。

それって、どういうことかな?

そう、”こたえ”はひとつじゃないってこと。

みんなの考え方が”こたえ”なんだね。

私はこう考えるけど、お友達はそう考えるんだね。
そっか、そういう考え方もできるんだ!

ちがう考え方があるんだ!っていうことを
わかることがとっても大切なことなんだ。

それがわかると、なんでお友達はそんな考え方なのかな?
って知りたくなって、
「どうしてそう考えるの?」
って聴きたくなる。

そして、そのお話を聴いたら、
「そっか、だからそう考えるんだね!」
って、お友達のことをわかることができるんだ。

それがわかると、お友達もとっても安心するんだよ。
自分のことを受け入れてもらえたって思えると心が落ち着くよね。

そうすると、もっともっと仲良くなれそうだね。

自分の考えを伝えよう

みんな、それぞれ考え方があるんだ。

同じように考える人もいるし、
全然ちがう考えの人もいる。

それで、いいんだよ。

自分とちがう考えの人と出会ったときに、
気を付けてほしいことがあります。

「それは、ちがうよ。おかしいよ。」
って言わないこと。

もし、自分がお友達にそんなことを言われたら、
どう思うかな?

とっても嫌な気持ちになるんじゃないかな。

もうあのお友達と、お話したくない!って思うかもしれないね。

ちがう考えの人と出会ったら、
「そっか、そういう考えなんだね!」
って、相手を受け入れよう。

そして、
「私は、こういう風に考えているんだ。」
って、自分の考えを言ってみよう。

みんなが、みんなの考え方を受け入れることで、
いろんな考え方ができるようになるよね。

そしたら、たくさんお友達が増えそうじゃない?

とっても楽しくなりそうだね!

自分もお友達も受け入れる

30年後のこどもたちの姿

30年後の日本を想像した時に、こどもたちにはどんな姿になっていてほしいのだろうかと考えました。

30年後、こどもたちは社会の第一線で活躍している年齢です。
そのときの日本は、一体どうなっていて、何を求められているのでしょうか。

私は、しっかりと自分の意見や考えを言える大人になってほしいと考えています。
そして、ただ言うだけでなく、相手のことを思いやれる人材に育ってほしい。
さらに、会議やミーティングの場において、司会進行ができるようになれば、
必要不可欠な人材となれると考えています。

そういった人材が、組織をけん引し、新しい世界を創造できるはずです。


今、なにができるのか?

そのために、この幼児期において何が必要なのかと考えました。

たどり着いた一つが、あのねの時間です。

「あのね」という言葉は、話をする前につける言葉です。
ここから続く言葉を大切に受け止めることで、こどもたちはたくさんお話してくれます。
その、「あのね」をみんなで大切にしたい、という思いから、あのねの時間と名付けました。

あのねの時間では、こどもたちが、
・自分の考えを伝える
・お友達の考えを聴く
ということを通じて、
いろんな考え方があることを理解していきます。

そして、自分の考えに自信を持ち、
伝えることのハードルを下げていきます。

これらを通じて、こどもたちの自分は自分でいいのだという自信を高めていきます。

保育者はこどもたち一人一人と向き合い、
考え方を尊重してみんなが自信を持てるように、
接していきます。

言われたことだけやるのか、自分で考えて創っていくのか

すでに、言われたことだけをやる作業は機械に切り替わりつつあります。
今後、ますますその傾向になるでしょう。
なぜなら、機械化が進むことによって、作業としての仕事は機械がやるようになっていくからです。

では、人はどんな仕事を求められるのでしょうか。

おそらく、相手の気持ちを理解し、自分の考えを明確に伝え、新しいことを形にしていくようなことになっていくことが考えられます。

となると、現代のような”押し付け”教育では、新しいことを創造する人材は生まれにくい気がします。
勉強だけではないスキルが求められる時代になっていくのではないでしょうか。

とある小学生が、嫌いな授業として挙げたのが、「道徳」でした。
その理由を尋ねると、
「自分の考えを言ってみて、と言われて言ったら、それはちがうよって言われたから。」
ということでした。
おそらく、道徳の授業としての”こたえ”があったのでしょう。
しかし、自分の考えを言ったら否定されたという経験だけが、この小学生に残ってしまいました。
その後、この子は自分の意見を言える気持ちになるでしょうか。

このようにしながら、こどもたちの発想力と発言力が少しずつ潰されていくのです。

そんな心になったこどもたちは、たとえ英語を話せようと、中国語を話せようと、言葉を発することに躊躇してしまいます。
それでは、せっかく身についた能力を発揮することができずに、眠ったままになってしまいかねません。
それはとてももったいないことだと感じます。

これからの時代を生きていくこどもたちがこのような教育を受けていることに、未来に危機感を感じます。

あのねの時間のねらい

なぜ相手に自分のことを伝えることができるのか。
それは、自分と相手との間に安心できる空間が存在しているからです。

この空間をお互いにつくっていくことがとても重要になります。

相手に合わせることを目的にはしていません。
相手との違いを受け入れ、自分のことを受け入れることが大切です。

同調ではなく、協調する。
そして、次の時代に向かっていく人材をどのように育てていくか。

それは、この幼児期からがとても大切な時期になると考えています。

あのねの時間では、伝えることを通して、いろんな考え方があることの理解を深めていきます。
そして、伝えることがいかに大切であるかということも感じ取ってもらいます。

この時期に、いろんな考え方があることを理解し、
こどもたちの他者の考え方を受け止める力を高めることで、その後の発想力や好奇心の向上につなげていくことがねらいです。

そして、この活動を幼稚園だけで終わらせることなく、小学校、中学校までサポートをしていくことが必要だと感じています。

やまと幼稚園としては、あのねの時間を幼稚園児の教育の一環として実施いたします。

その後、小学生以降については、この想いをつないでくれる別会社と提携していくことを検討しております。

こどもたちの未来が輝くように、私たちは行動していきます。
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