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やまと幼稚園
〒984-0042
宮城県仙台市若林区
大和町3丁目15番28号
TEL:022-235-3209
FAX:022-235-3213

保育・預り保育
未就園児保育
登降園用送迎バスあります
※園内見学随時受け付けております。
お気軽にご来園ください。


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主体性を育むために

主体性を育んでいくために

主体性を育む4つの力

主体性を育んでいくために、次の4つの力を大切に考えて活動しています。

まずは「問う力」です。
物事のスタートといえる、なぜ?という発想を大切にしています。
なぜ?があることによって、こどもたちの世界が広がっていきます。
なぜ?に答えた後、さらになぜ?と問いかけられることがあります。
これを繰り返すことによって発想力も身についていきます。

次に、「考える力」です。
なぜ?と誰かに聞くだけではなく、自分で考えたり調べたりすることによって、
知識が身についていきます。
好きなものや興味があるものだと、こどもたちは自然と覚えていくものです。
それが知識となり、問いに対して自分なりの答えを出せるようになっていきます。

さらに、「聴く力」です。
自分で考えたり調べてみても、あっているのか誰かに聴くことから始まります。
この虫は図鑑のこの虫と同じだからこのお名前の虫でいいの?という感じです。
それをこどもたち同士でやっている様子をみると、
それであってるね!とか、
これはここが違うから違うんじゃない?などと会話が進んでいきます。
ぼくはこう思う、あなたはどう思う?わたしはね、、、というやりとりの大切なきっかになります。

そして、「やってみる力」です。
考えたり本を読んだりすることも大切ですが、やはりやってみることをとても大切にしています。
遊びや運動においても、やってみることでいろんな気づきが得られます。
やってみてできなければ、どうすればできるようになるのか?と問うことにつながります。

このように、この4つの力は循環しています。
この循環を主体性を育む好循環となるように、活動の中で活かしています。

各学年の取り組み

幼児教育を通じて実現したいこと

こどもたちが大人になり、社会の第一線で活躍するであろう30年後、
この世界はどうなっているでしょうか。
そして、どんな人材が求められているのでしょうか。

私たち、やまと幼稚園が考えていることは、
言われたことをやる人材ではなく、
主体性を持って行動できる人材が求められるということです。

では、このような人材を育てていくにはどんな教育をする必要があるのか。

簡単に答えが出ることではありませんが、
このようなことを考えながら、日々こどもたちと向き合っています。

下記ではそれぞれの学年の活動の一例を紹介します。
今後、さらに新しい活動をしていくことを検討しています。

こどもたちが主体性を持って行動できるようになるために、
私たちが今できることは何か。
という考えを軸に、教育活動を実施しています。

年少組の取り組み

年少組では、体験することを中心に活動しています。

写真は、絵の具遊びの様子です。
白の模造紙の上に絵の具を垂らし、こどもたちが手を使って広げていきます。
そこに、様々な色を追加していきます。
すると、
「赤に白入れたら何色になるのかやってみたい!」
と、こどもたちが発想します。

そして、混ぜると何色になるのか、ということを、
想像しながら実際に体験していきます。

なかなか絵の具を直接手で触れる機会が少ないためか、
とても楽しそうに遊んでいるのが印象的です。

色の変化を楽しむこどもや、手形を押してみるこども、
手でお絵かきを始めるこどももいたりと、
自分たちの思い思いのことをやりながら、
おともだちと一緒に取り組んでいます。

このように、楽しく遊びながら体験することを通じて、
問うこと、想像すること、考えること、一緒に取り組むことを学んでいます。

年中組の取り組み

年中組では、”やりたい”の中に、少し考えることを取り入れています。

写真は、トマトの育成の様子です。
例年、苗を買って育てているのですが、
今回は、こどもたちから
「赤いトマトの中にある種からトマトはできるのか?」
という疑問がこどもたちからあったということで、
こどもたちと一緒に、種から育つのかやってみました。

7つほどやってみたものの、なかなか難しいのか、すべてがうまくいくわけではありませんでした。
しかし、2つ育ってくれました。

その過程において、こどもたちは興味津々。

普段食べているトマトから、新しいトマトはできるの?
いつになったら、芽がでるの?
カラスに食べられたらどうしよう?

そんな質問がありました。

カラスに食べられるのは困る、ということで、
担任の先生がこどもたちと相談し、案山子をつくろう、ということになったようです。
そして、こどもたちお手製の案山子をつくり、芽がでてくるのをみんなで心待ちにしていました。

その後どうなったかというと、
夏休み前までに大きく育ち、立派な赤い実をつけてくれました。

こどもたちもとてもうれしかったようで、
できた実をおいそうに食べていました。

このように、こどもたちの考えた疑問から実際にどうなるのか、
ということやってみるということを取り組みの中に入れています。

年長組の取り組み

年長組では、意図的に考えることを中心とした活動をしています。

写真は、その活動の様子です。
1つのテーマの中で、こどもたちが自由に発言する機会をつくっています。

ここでの目的は、
”自分の考えとほかの人の考えが違うことがあるということを理解する”
にあります。

手を挙げて自分の考えを伝えてくれる子もいますが、
恥ずかしくていいたくない、という子もいます。

それはそれでOKで、発言することが目的ではありません

自分で考える、そしてそれはほかの人と違うこともある。
色んな考え方があっていいんだ、ということを理解してもらおうという活動です。

この取り組みを通じて、
自分の意見を言っても大丈夫なんだという心を育てていきたいと考えています。

周りの人と違うから言わない、のではなく、
自分の考えを周りの人に伝えたうえで、どうしていくのかをみんなで考えていくきっかけづくりをしています。

年長組とはいえ、少々難しいのではないかと思い、
我々も不安がありましたが、
いざ始めてみると、こどもたちから様々な意見が出てきました。
やはり、言いたくないという子もいましたが、
おともだちの話している姿に触発されたのか、
手を挙げて考えていることを伝える姿が見られました。

このように、自分の考えを伝える、相手の考えを知る、ということを通して、
違いを認め合う関係性づくりを目指しています。

”やりたい!”を大切にする

好奇心を向上心に

こどもたちは好奇心の塊です。
「さわりたい!」「食べてみたい!」「みてみたい!」
この、”やりたい!”という気持ちを行動につなげることで、
「やわらかい」「かたい」「痛い」「速い」「おいしい」「にがい」
といった、様々な体験や経験を積むことができます。

この体験や経験を通して、
「なんでこれはやわらかいのだろう」「どうして速いのだろう」という疑問が生まれます。
この”問う力”を大切にしています。

また、やりたいことをやる中で、できること、できないことが見えてきます。
大切にしたいのは、”できないこと”がわかったときにどうするのか、ということ。

私たちは、”できない”という壁にぶつかったときに、
できるように工夫してやってみる、挑戦する姿勢を大切にしています。

できないことがわかったということは、それに挑戦した証です。
できないことは失敗ではない。
やってみるという大きな挑戦をした成果であると捉えています。

できないなら、なぜできないのか?という原因をさぐるのではなく、
どうすればできるようになるのか?
ということをこどもたちと一緒に考えて、
さらに挑戦していくことを重視し、
そういった気持ちを持つということを大切にしています。

できない理由を言語化するのではなく、できそうなことを言語化して、それならやってみよう!という気持ちをつくっていきます。

その体験や経験こそが、こどもたちの成長の糧となっていくのです。
それが、向上心につながると考えています。

このような活動を通じて、こどもたちの心を育み、自分が自分であることを認められる基礎を築いていきます。
そのうえで、自信をもち、個性を活かして主体的な人生を歩んで行ってほしいと願っています。
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